これで覚えられる!ポジションと音の仕組み

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トロンボーンのスライドに、
ポジションを示す「しるし」はありません

トロンボーンは
スライドの長さを変えて音を出す楽器で、
1〜7番までのポジションがあります。
楽器を手にして、まず1ポジションで
音を出す練習を始めます。

それから基本の音階Bdurを
練習していくのですが
Bdurのポジションは
1,6(ロータリー使うと1),4,3,1,4,2,1
腕を伸ばしたり縮めたり大忙しです。

どうして1の次が4なのか?
3と2の違いは?

他の楽器では、
使うピストンやボタンが決まっているので
「押すところ」を覚えれば良いのですが
トロンボーンの場合、
スライドにポジションの場所を示す「しるし」がないので
「ポジションの位置」を「正確に」覚える必要があります。

曖昧なポジションだとピッチが不安定になります

曖昧なポジションで吹くと
ピッチが不安定になり
美しいハーモニーを奏でることが出来ません。

正しいポジションの位置
スライドの伸縮で起こる音の変化
これらの仕組みを知れば、
ポジションを正しく狙えるようになります。

ポジションの場所はココ

1〜3ポジション:近い位置から覚えましょう。

4〜5ポジション:肘の伸びが微妙な感じ。コツを掴んで!

6〜7ポジション:腕の伸びがポイント!7ポジは届かなくてOK

ポイント(まとめ)

ベルの向こう側は遠くてコントロールしにくくなります。
届いてない とか
行き過ぎ になりやすいです。

まずはポイントを押さえて
自分なりの位置を作りましょう。

(ポイント)
4ポジション:スライド外管の位置
5ポジション:肘の伸ばし加減(6ポジションの半音上をイメージ)
6ポジション:ストッキングのうえ。肘ほぼ真っすぐ。
7ポジション:ストッキングの向こう側。スライドが落ちそうなら無理せず。

実際に自分の楽器で確認してみてくださいね。

ポジション1つで変わるのは「半音」

ポジション1つ分の長さで変わるのは半音。
※半音:フラットやシャープで表す音
・ポジションが1つ長くなる→半音低くなる(フラット)
・ポジションが1つ短くなる→半音高くなる(シャープ)

では問題!

2ポジションの音を「半音高く」するには、
何ポジションで吹けばいいでしょうか?

答え:1ポジション
(半音高くする(シャープをつける)ときは、
ポジション1つ分スライドを短くするから)

2ポジションの音を「半音低く」するには、
何ポジションで吹けばいいでしょうか?

答え:3ポジション
(半音低くする(フラットをつける)ときは、
ポジション1つ分スライドを長くするから)

なんとなく掴めたでしょうか?

ポジションごとの音を確認しましょう

1ポジション

8個の音がありますが、よ〜く見ると
そのうちの半分はB(ベー)です(1,2,4,8番目の音)。
4種類のBを出せるということです。

2ポジション

1ポジション→2ポジション と
1ポジション分スライドが長くなるので、
半音低い音が出ることになります。

同じポジションで出せる音(一覧)

同じポジションで出せる音を
まとめて確認してみましょう。
(縦に並べています)
例えば1ポジションで出せる音は
赤で囲んだものです

一覧を見ると
・1つのポジションしかない音
・複数のポジションがある音
 に気付きますか?

たとえば
低いBは1ポジションだけなので、このポジションで吹きます。
(F管3ポジという替えポジションもありますが今回は考えません)

ところが
チューニングBには、1と5があります。
複数のポジションがある音は
基本的に短いポジションを使います。

長いポジションはピッチと位置が掴みにくいため
普段は使いませんが、
いざという時の替えポジションとして知っておくと便利です。

正しいポジションが身に付くと

ピッチが良くなって、トロンボーンの醍醐味
「美しいハーモニー」に繋がります。
じっくり練習して、正しいポジションの場所を覚えてください。

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