タンギングにお悩みはありませんか?
うまくできないタンギングあれこれ
タンギングは舌の動きです。
- 速いテンポでタンギングが乱れる
- 低い音でタンギングが鈍くなる
- 高い音のタンギングが決まらない
などなど。
音を切るのではありません。
舌を動かす回数=音の数です。
そして、舌の動きに負けないよう
ブレスをしっかり行わないと
音色が悪くなります。
タンギングには
舌とブレスのコントロールが欠かせないのです。
舌のコントロール
口を閉じているとき、舌はどこにいますか?
何もせず、口を閉じているとき、舌はどこにありますか?
上顎?口の中間?下についている?
実は、正しいとされている位置は
上顎(上の歯の付け根あたり)です。
では、
日常的な正しい舌の位置を踏まえて
タンギングにおける舌の動きを
確認していきましょう。
音を出すときの舌の動きを確認しよう
まず、出しやすい音を4拍伸ばしてください。
何も考えずに。
できましたか?
では、もう1度、
同じ音を同じように伸ばしますが
そのとき、次のことを確認してください。
- 音を出す前ブレスに伴う舌の動き
- 音を出す瞬間の舌の動き
- 音を伸ばしている間の舌の位置
- 音を吹き終わるときの舌の動き
いずれも
一瞬だったり
ごく僅かな動きなので
慣れるまでは「分からない」
かもしれません。
その場合は
分かるまで繰り返してください。
舌は必ず動いています。
いままで気にしていなかったので
(無意識に行っていたので)
分からないだけで
必ず動いています。
舌の動きを解説
- 音を出す前ブレスに伴う舌の動き
舌で息を遮らないように
歯の裏から離れて
宙に浮いています。
そして、息を吸い終わった瞬間
すばやく歯の裏にセットされます。
※セット位置は、音域により変わります。
- 音を出す瞬間の舌の動き
歯の裏から、すばやく離れます。
同時に息がまっすぐ出ます。
- 音を伸ばしている間の舌の位置
ブレスが流れているので
その流れを遮らないよう、浮いたままです。
- 音を吹き終わるときの舌の動き
そっと元の位置(上の歯の裏)に戻ります。
※戻るスピードが速いとジャズっぽくなります。
まとめると
- ブレス:歯の裏→浮いてる(息を吸う)→歯の裏
- 音:歯の裏→浮いてる(息を吐く)→歯の裏
です。
ブレスでもタンギングでも
舌が同じ動きをしていることが
分かります(息を吸う・吐くの違い)。
16分音符をタタタタ
と吹くとき
舌は
ブレスで1回
音で4回
合計5往復している
ということです。
シンプルに書くなら
スイカの種を飛ばす
これがタンギングの動きです。
16分音符を4拍練習するなら
スイカの種を16個飛ばす
ということになります。
舌の位置と往復運動
ぜひ確認してみてください!
息のコントロール
音は息でできています
息を伸ばしている時間=音が出ている時間
です。
ではありますが
細かい音符を吹くときに
1音ずつブレスをとり直す
なんて吹き方はしませんよね。
息を出しながら、舌を往復させて
4分や8分、16分音符などのリズムに
音を区切ります(舌の動きは前述通り)。
このとき
舌に気を取られて
息のスピードが遅くなると
音が痩せてしまいます。
タンギングできないのは息が足りないから
音がしっかり出ていない状態で
舌がいくら正しく動いていても
タンギングできません
音を出す前にブレスしたら、
音を出す瞬間から終わりまで
一直線に前に進むイメージで
吐き”続けて”ください。
坂のてっぺん目指して
自転車で登るとき
一生懸命ペダルを漕ぎ続けますよね。
そんなイメージです。
舌の動きを支えるつもりで
しっかりと
息を吐きましょう!
まとめ
タンギングに必要な
舌とブレスのコントロールについて
お伝えしました。
タンギングを練習するときのポイント
目に見えない部分なので
- 動きを感じること
- イメージすること
- 意識すること
が大切です。
タンギングは
舌とブレス
どちらが欠けても上手くいきません。
まず
楽器のない状態で
舌とブレスを確認するのも
良い方法です。
YouTubeの解説動画
ご参考になれば幸いです!
焦らず
舌とブレスを確認できる
ゆっくりなテンポから
練習してみてください。