トロンボーン吹きの皆さん!
お友達やご家族に
「トロンボーンってどんな楽器?」って聞かれたら
なんて答えますか?
大きいトランペット(?)
金色の楽器
伸び縮みする楽器
確かにそうです。
でも、それって楽器を見たら分かるかも。
縁あってトロンボーンを吹いていることですし
楽器のこと、もう少し知ってみませんか?
複雑なお勉強はさておき、今日はざっくり
トロンボーンの成り立ち・呼び名・種類をご紹介します。
トロンボーンの成り立ち
15世紀ごろトランペットから派生して「サクバット」が誕生しました。
伸び縮みするスライド操作により「半音階」が出せ、
さらにスライドの微調整で音程を変えられるできる唯一の楽器でした。
※当時、他の楽器はピストンやボタンがないため限られた数の音しか出せなかったのです。
そんなサクバット(トロンボーン)は「歌の伴奏に最適!」ということで
教会で使用され「神の楽器」と呼ばれていました。
様々な呼び名
◆サクバット:
フランス語で「(剣を)引き出す」というsacquebouteサクブートが由来。
スライドの動く様子を剣に見立てています。
◆トロンボーン:
イタリア語で「大きいトランペット」という意味。
(トランペットTromba+大きいを意味する接尾語one=Trombone)
◆ポザウネ:
ドイツ語ではトロンボーンではなく「Posaune(ポザウネ)」と呼びます。
ちなみに動詞posaunenとして用いる場合
「トロンボーンを吹く/言いふらす」という意味らしいです。
※現在、サクバットは古楽器として使用され、トロンボーンとは区別して扱われています。
ポザウネは、オーケストラの楽譜でトロンボーンの呼び名としてよく使用されています。
トロンボーンとオーケストラ
そんなわけで、トロンボーンは当初「神の楽器」だったので
世俗音楽であるオーケストラには用いられませんでした。
※モーツァルトのレクイエム、ハイドンのオラトリオに登場しますが
宗教音楽は神聖な音楽なのでセーフだったのでしょう。
そんなとき、ベートーヴェンが「交響曲第5番《運命》」(1808年初演)で
トロンボーンをオーケストラに使用しました。すごいことしました、ベートーヴェン。。
それにより(トロンボーン、オケにええやん!となったかは不明ですが)、様々なジャンルに広まっていきました。
トロンボーンの種類と調性
アルトトロンボーン:Es管
テナー、テナーバス、バストロンボーン:B管
コントラバストロンボーン:F管
※なお、B管トロンボーンの「ド」は人によって「B」だったり「C」だったりします。
吉田は実音読みなので「Bがシ」です。
まとめ
いかがでしたか?
これから「トロンボーンって?」って聞かれたら
◆金管楽器でスライドの楽器
という情報に加えて
◆15世紀にトランペットから生まれた楽器
◆名前の由来もズバリ「大きいトランペット」
◆教会専用の神の楽器だったけどベートーヴェンがオーケストラに使ったのを機に広まった
なんてことも答えられて
「へー、トロンボーンてすごい!」
って言ってもらえるかも♪
なお、本日の内容はめちゃくちゃざっくりした説明です。
調べると、もっといろんな情報が出てきて、きっと面白いと思います。
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